近年、墓石とパワーストーンを組み合わせた新しいデザインが注目を集めています。
従来の重厚で厳かな石碑に比べて祈りや癒しを重視した意匠が求められるようになってきた背景には、個人の信仰やスピリチュアルな価値観の多様化があります。
パワーストーンはもともと健康運や家族の絆心の安定などを願って用いられることが多い素材ですが、墓石の一部に埋め込んだり墓誌や花立にアクセントで使うことで個性と意味を持たせることができます。
代表的な例ではアメジストやローズクォーツを使った装飾があり、特に女性や若い世代に人気です。
これらは石での硬度も比較的高く、屋外使用にも適しています。
グレーや黒が主体の墓石に淡い色合いの天然石を差し色で取り入れることで、やわらかな印象を加えることができるのも魅力です。
ただし装飾性が高くなりすぎると宗派や霊園の規定に抵触することもあるため、設置前に管理者と相談することが欠かせません。
石材店によってはパワーストーンを組み込んだオリジナルデザインを提案してくれるところもあり、オーダーメイドの相談に対応しています。