オリジナルのお墓を建てるという選択は、故人への思いをかたちにする大切なプロセスです。
まず最初に行うべきは、希望する埋葬地や霊園の選定です。
公営・民営・寺院墓地などの種類があり場所や費用、宗教的な条件を踏まえて決めます。
その後霊園のルールに沿った範囲で、自由度の高いデザインを検討します。
最近では、故人の趣味や人柄を反映した個性的な設計も多く見られます。
たとえば曲線を活かしたモダンな形状や、好きだった花や動物をモチーフにした彫刻などが取り入れられることもあります。
次に石材店や墓石業者と打ち合わせを重ねサイズ、素材色彫刻の内容を決定します。
特に石材の選定は耐久性や見た目に関わるオリジナルで重要なポイントで、国産と輸入品から選ぶことが一般的です。
設計が確定すると職人の手によって実際の石の加工が始まり、完成後に現地での据え付け作業が行われます。
この工程には通常1~3か月程度が必要です。
完成後は納骨式や開眼供養などの法要を執り行い、はじめて“お墓”での役割を果たすようになります。
特別な想いを形にした記念碑は遺された家族にとっても深い意味を持つ場所となり、生きた証で長く受け継がれていきます。