墓石は使用する石材によって見た目や耐久性、手入れのしやすさなどに大きな差が出てきます。
主に用いられるのは御影石で硬くて風化しにくく、色のバリエーションも豊富です。
白黒、グレー赤系など多彩な色調があり墓地の景観や個人の好みに合わせた選択が可能です。
一方安山岩や砂岩なども一部で使われていますがこれらは御影石に比べて風化や汚れにやや弱いため、定期的なメンテナンスが必要になります。
石材の表面仕上げにも違いがあり光沢のある磨き仕上げは高級感があり長持ちしやすい反面、水はけが悪くコケや水垢がつきこともあるのです。
逆に本磨きではない加工は落ち着いた風合いが魅力ですが、汚れが目立ちやすい面もあります。
設置する環境によっても適した石種は異なるのです。
海沿いなど湿気が多い場所では、吸水率が低く劣化しにくい石材が望ましいでしょう。
墓石を検討する際には見た目だけでなく気候や風土、将来的な手入れのしやすさまで視野に入れることが重要です。
長く大切にしていくものだからこそ、素材の違いを理解した上で納得のいく選択を行うことが求められます。