近年、墓石にガラスを取り入れたデザインが注目を集めています。
従来の石材とは一線を画す透明感とモダンな印象が若い世代を中心に人気を高めていますが、見た目の美しさだけでなく耐久性や手入れの面も気になるところです。
強化ガラスを用いたタイプは圧力や温度変化に強く、通常の環境下で割れる心配はほとんどありません。
落下物や衝撃には弱いため、設置場所や施工の精度が重要となります。
墓石にガラスを使う場合は、ステンレスなどの金属部材と組み合わせてしっかりと固定する構造にするのが一般的です。
定期的な手入れに関しては、水拭きだけで表面の透明感を保つことができるのも大きな利点です。
従来の石材では難しい色彩や模様の表現も可能なため、個性を表現したい人にとって魅力的な選択肢になります。
ただし長年の直射日光や風雨により微細な傷や曇りが生じることもあるため、年に一度は専用のクリーナーで優しく磨くことが推奨されます。
ガラスを使用した墓石はデザイン性と機能性を両立させた新しい供養のかたちで、今後ますます選択肢の一つとなっていくでしょう。